SARSの感染源らしいとのことで、中国で数千頭のハクビシンが殺されてるみたい。動物博愛主義じゃないんだけど、なんだかかわいそうな気もする。
で、今日のメモはこうした動物から人に移る病気について。
この病気、人畜共通感染症、動物由来感染症、あるいはズーノーシス(zoonosis)などと呼ばれる。ワンクッション置いて人に移るのはよく知られているところでブタ→蚊→ヒトと移る日本脳炎。ドーンと動物から直接移ってくるのは、イヌの狂犬病とかネコのパスツレラなんかがある。
で、ペットとうまくつき合う方法なんかがよく論じられ、ヒトは動物とお付き合いするときは注意しなさいよと警告される。もちろんその通りなんだけど、一方でヒトが動物を困らせるって病気はないんだろうか。
動物からヒトに移るんだったら、もちろんその病原体は逆にヒトから動物へも移ることになるんだけど、そうじゃなくてヒトを出発点として動物に移る病気という意味でね。
調べてみると結核がヒトから動物へ移ったということが報告されてるみたい。でも、分かってないだけでもっともっとあるんじゃなかろうか。
だって脊椎動物はみな同じような免疫システムを持ってるわけで、他の種からヒトに移るものがあれば、ヒトから他の種へ移すのも同じようにあるんじゃないかと思うのよね。
スタッフ「院長は動物に迷惑かけるような病原体は持ってないですね」
院長 「どうして分かるの?」
スタッフ「HPを見れば分かります」
院長 「あ、人畜無害ってこと?」
スタッフ「いいえ、頭脳指数ゼロなんで」
院長 「…ズーノーシス、ゼロってことね」
ほんとのとこ、どうなんだろうねぇ。