wife is good

どっぷり日本人院長なのだが、どういうわけか数年前から英語圏の外人さんに憧れ、英会話をやっている。
近くに面白そうな教室を見つけ、参加させてもらおうと数日前メールをし、それならお前の英会話力を見せろと返信されたので、今日教室に足を運んだ。

扉を開けると、それほど広くない部屋に50代の男性が待っていて、床は玄関と段差のないカーペット。
入れと言われても、靴を脱いだものか迷い、”Should I take off my shoes?”と訊ねると、”please”と応える。
おお、通じた。日本人からおさらばする日が少し短くなったか、とわくわくしながら席につく。

それからいろいろ英語でやりとりしていたのだが、配偶者の話になり、院長はカミさんを信頼しているから日常生活のいろんなことを任せていると話すと、急に彼が立ち上ってホワイトボードにこう書き記した。

wife is good = life is good

おお、いい言葉だね。すぐそう返したが、幸せの基準を相手に置くことへの疑問なのだろうか、それとも gender discrimination が混じっている可能性の疑問なのだろうか、なんとなく違和感を感じた。

husband is good = lie is good

世の奥様方は、こう考えているかもしれないじゃないか、とあとで考えたのだが、残念ながら未来永劫日本人の院長の英会話はそれ以上発展できないのであった。