be ambitious

開墾した広大な大地を前に少年らを鼓舞するように手を挙げるクラーク博士。旅の記念にと写真を撮る。

Boys, be ambitious!
実はクラーク博士の言葉ではないという議論もあるようだが、そんなことは、どうでもいい。
こんなアホな院長でも大志を抱けるんだと、学生院長は素直に感激した。

この”少年よ、大志を抱け”の訳は、昭和39.3.16の朝日新聞「天声人語」欄によるものらしい。
その訳を知らず、お前ならどう訳すか、問われたらなんと答えるだろうか。

ambitious は”野心的な”という意味。だから”少年よ、野心的であれ”ということになるが、やはり”大志を抱け”に比べれば凡庸さが目立つ。要は be の訳にあるようで、やはり”あれ”より”抱け”の方が表現に長けている。

そこでもう一度考え直してみる。
”少年よ、野心を抱け”はどうだろう。いいかもしれないが、少し高尚さに欠けるむきがある。これでは青少年が抱くいかがわしい野心までも含まれてしまうではないか。

さて困った。結局、学生院長には”大志”という言葉は思いつけなかったような気がする。

なるほど、だから抱けると思った”大志”はいかがわしい野心に過ぎなく、大志などとはほど遠い今があるのだな、とひとり納得。

null