箱根駅伝


 今日から箱根駅伝が始まった。で、思い出したこと。もう十年以上前になるが、マラソン競技で一緒に参加していた仲間と20km近くまで併走していたときのこと。結構起伏のあるコースで、練習不足を棚に上げ不平をいいながら走っていたボクは、その仲間から”登れば必ず下りがあるから”と諭されたことがある。なるほどそうだなと納得し、また気持ちを切り替え走り続けたのだが、ちょっと違うぞって気づいたのはずいぶん後のことで。


 たとえば二等辺三角形の坂があるとすると、平地で等辺の一辺の距離を走り抜ける時間をa、頂点まで辺を駆け上っていく時間をb、頂点から辺を駆け下りていく時間をcとすると、登りの坂道ゆえにロスする時間、つまりb-aは下り坂ゆえに短くなる時間、つまりa-cにはならないということに気づいたわけ。これは極端に先がとがった二等辺三角形を考えれば、登りはめちゃくちゃ、場合によっては無限大に近い時間がかかることだって起こるわけだから、納得ですよね。(式にすればかなり複雑になりそうだけどここを参考にすればなんとなく出てくるのかもしんない)
 まぁ確かに登れば下りはあるんだけど、けっして打ち消し合うって関係ではないんですね。でも、なんとなく不思議。
 移動の問題で不思議な感じがするやつをもう一つ。a地点からb地点まで往復するのに、往路の平均速度が10km/時間だったとすると、往復全体の速度を平均20km/時間にするには復路は時速何kmで帰らなくちゃいけないか?
 そんな速度はないというのが答え。あっというまに戻らなければ平均は倍にはならないからね。これもなんとなく常識からすると不思議な感じがするんだけど。
 二つのことは、速度が絡んでくると理解しずらくなっているんだと思うんだけど、これって日常生活で速度を判断の基準にすることが割と少ないから?確かに、初めてある場所までいくときなんかは、歩くにしろ車にしろ平均時速で計算するようなこともあるけど、いったんどれくらいかかるか分かってしまえば、あとは考えないよなぁ。たとえば10km離れた隣りの街で2時間後に会議があるから、いつこの街を出た方がいいだろうとか考えるとき、どんな交通手段で行くにしろ経験的に推測できる到達時間を基準に行動するよなぁ。平均速度なんか考えずに。
 結局これもよく分からない。駅伝の走者はこんなこと考えずに走ってるんだろうな。それとも1km何分とかしょちゅう考えているみたいだから、やはり考えている走者もいるのだろうか。きっとそんなやつがいても分からんと思う。
 そんな走者ことを、ワカランナーとでも呼ぶのだろうか。

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