じゃれあい


カミさんとの関係で悩んでいたら思考がはたと止まってしまった。双子の子供らがそばでまるで子ザルのようにじゃれあい始めたからだ。
お互い寝っ転がり、手足をばたつかせながら、片方があるときは上になりあるときは下になってキャッキャいいながら触れ合っている。本当に楽しそうに遊ぶ姿は微笑ましく思うのだが、すぐに心配になる。数分後、かならずといっていほどけんかになるのだ。


だがそれには理由がある。
脳は動作に見合った感覚を認識すべきかどうか判断できるのだ。たとえば歩くとき肌に触れる服の感覚を認識しているだろうか。若い女性を見て肌の感覚を想像しようとするおやじはいるものの、ほとんどの人はなにも感じていないはずだ。
それは動作に見合った感覚だから脳が無視してしまっているからだ。
若い女性から触れらればチョーいい感覚として感じるおやじもいるが、でも普通、ほかの人から体を触れられればそれは普通の感覚として生じる。つまり自分で予測できる感覚は感じることを押さえることができるのだ。
自分の動作に見合った感覚をかりにαとしよう。自分でやればαは引き算される、これが最大のポイントだ。
双子の兄弟の一人から押されたとき、片方は遊びだからと同じ力で押し返えそうとする。そのときの感覚をβとしよう。だがβで返したつもりでも自分が押すわけだから、αはマイナスされている。だから押し返された相手が感じる感覚はα+βの感覚で、つまりはより強く押されたということになる。これを繰り返せば、結局はけんかになるのだ。
嘘だと思ったら、デイビッドに電話して確かめたらいい。ディビッドJリンデンだ。彼が書いた「つぎはぎだらけの脳と心」のなかでそんなこと-αとかβなどの記号は使ってないけど-が述べられているから間違いない。
というわけで子供らのじゃれあいを止めたのはいいが、まだ解決がついていない。
ちょっとカミさんの体に触っただけなのに、ちょっとじゃれあいたかっただけなのに、「あなた触ったでしょ」と数倍の力で押し返されたのは、こういうことだったのか、それとも違う理由があるのか、悩むのであった。

2 Replies to “じゃれあい”

  1. なるほど~☆
    だから、自分で自分をくすぐっても、くすぐったくならないんですね~!

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