幼いときから首の関節を鳴らすクセがあった。首を左右に傾げるとポキと音が鳴る。
別に鳴らさないでもいいんだけど、なんとなく気になり続けている。ビートたけしのようなチックに近いものかもしれないけど、他人に煩わしさを感じさせていないようだし、習慣化してしまった。
ところでこの関節音、どうして鳴るのかご存じだろうか。
骨や靱帯がこすれ合ってる音ではない。診断に困ったとき首を傾げながら口で誤魔化している音でもない。
実は気泡が破裂している音だといわれている。こんな具合だ。
「関節を強い力で曲げると、関節包の片側の容積が急激に広がる。すると、関節包のその部分を満たしている滑液にかかる圧力が瞬間的に下がり(中略)その結果、滑液の中に溶け込んでいた酸素や水が気化した蒸気などが気泡となって発生する。(中略)急激に下がった圧力を戻そうと反対側から滑液が一気に流れ込んで気泡は消滅、そのとき音がする」
だから一旦音を出したあとは、気体がたまるまでしばらくしないと音は出ないのだという。
でも本当だろうか。なんでも一度は疑った方がいい。そう患者にも説いているせいか、患者が減って困る。
まぁそれはいい。問題は関節がどうして鳴るか、だ。
指の関節を鳴らしながら考えた。足の関節も首も関節も動員して考え続けた。
で思いついたことがある。習慣が音を出しているのじゃないのだろうか。
関節を鳴らし続ける行為、鳴らし続けようという思いが音を出しているのだ。
なせば鳴る、というではないか。
納得の行かない方も多いかもしれない。
でも実際になんども音を出すことができたら信じてもらえるだろうか。もしそうならぜひこのサイトをご覧頂きたい。
参考サイト
FAR EAST RESEARCH