ループ処理

専門用語はあまり使わないようにしている。なぜなら専門用語をあまり知らないからだ。
ただループ処理という用語ぐらいは使ってもいいだろう

プログラミングでぐるぐる処理を回すときに使う言葉だ。
ここ2日間は、そのループをめぐって目がくるくる回る事態が生じていた。

クリニックのプログラムに少し手を加えたら、システムの一部が変な動きをし始めたのだ。

通常ループ処理にはその終了となる条件を付ける。
そして当然のことだが、その条件も正しく設定されなければならない。さもないとビールを飲み始めた院長のように行動がおかしくなる。

そんな事態が起こっていた。

具体的にやっていたことはこんなことだ。

“あ、い、う、え、お” というカンマで区切られた文字の塊を最初からコンマと一緒に切り取って行く作業をやっていく。1回のループでこの塊は” い、う、え、お” になり2回目では”う、え、お” になる。

そして最後は ”” になりこの状態になれば終了ということに設定していたのだが、実は文字の塊の最後に半角の空白があったのだ。

つまり”あ、い、う、え、お” ではなく ”あ、い、う、え、お ” だったため最後に残るのは  ”” ではなく ” “ となっていて、その後の正常の処理ができなかったのだ。

通常、プログラムにおかしな流れがあると、時間がかかっても眺めているだけでその個所を指摘できる。
だが処理しなければならない対象に問題がある場合はなかなか気づきにくい。
今回も流れの確認をなんどもしそれが間違いないことを確認したあと、では問題はどこだと探しまくった。

結局、ほんの小さな空白だったが、いろいろ条件を変えての確認を何度も強いられ、頭がヒートするたびに、ビール缶についた、専門用語でいうところのプルトップをなんども引っ張ることを強いられた2日間であった。