昔々、大和の国から遠く遠く離れた烏国の話じゃ。広い国の広い畑では麦がたくさん育ち、それはそれは豊かな国じゃった。
その国の人々は収穫が終わるとお祝いをしていたんじゃ。もちろんお互いの労をねぎらったんじゃが、それだけじゃない。収穫が終わると暗く寒い冬が始まる。すると魔女や悪霊も訪れやすくなる。それらを追い払うための大切なお祭りでもあったんじゃな。
それを Halloween として祝っていた。
だがな、お祈りもむなしくその国に本当の悪魔が下りてきたんじゃ。
無鉄砲な悪魔にもかかわらず、どういうわけか鉄砲を持って攻めて来たんじゃ。
悪魔はクマの化身じゃ。aクマ というじゃろ。
そのクマの頭は大工の棟梁じゃなかった。だがな、びっくりするほど工作に秀い出ておってのう。
だからその悪魔は皆から大棟梁とも呼ばれていた。
でもな、烏国の人々は懸命に悪魔払いをしたんじゃ。
たくさんの血を悪魔に吸われたが、結局は烏国は悪魔に対し勝利を収めることができた。
人々はその日を祝って Hello Win と名付けたそうじゃ。