「Qアノン」を始めた人物ではないかという記事がネットをにぎわしている。「Qアノン」とは、ウィキペディアによれば、「アメリカの極右が提唱している陰謀論とそれに基づく政治運動」であるという。この組織については、トランプ大統領につながる可能性のある団体だというぐらいの、ネット情報しか持ち合わせていないのだが、「Qアノン」の名前を聞いたとき、すぐに思い浮かべてのが魯迅の小説「阿Q正伝」だった。
高校生のときに読んだのだが、ストーリを含めいろんな描写に関し、正直あまり感動せず、つまりは記憶にない。いまさらながらネットで調べると、辛亥革命のときの人の行動と社会の矛盾を描いた小説だったようだ。
きっとその時代背景を認識していなかったのも浅い読書の理解につながっていたのだと思う。
でも考えてみると「Qアノン」の理解にも似たような背景があるような気がする。「アメリカの極右が提唱している陰謀論とそれに基づく政治運動」など、今までにもいろいろあったはずだ。
だがそれが今、なぜ焦点を当てられているのか。社会学者からの提起はあるに違いないが、根太い理論にぜひ触れてみたい。
そして今、プーチンの戦争といわれる、この戦争も例外ではない。これはプーチンの戦争ではあるが、一方でプーチンを生み出した社会の戦争だとも思う。つまりはプーチンがいなくなっても問題は解決しないのだ。