シチズンサイエンス

遅ればせながら、シチズンサイエンスというものを知った。2000年ごろから欧米で広がり始めているらしく、市民と科学者が協力して行う科学プロジェクトだ。

基本的にネット社会が背景にあるようで、市民から膨大なデータを集めたりモニタリングすることで、「気象観測や多様な生物の観察のほか、哲学、言語学、民俗学、考古学、地理学など多岐にわたる学問分野で」成果があがっているという。

20年近く前に、SETI@homeという地球外生命体を探る活動にパソコンを参加させていたことがあるものとしては、このシチズンサイエンスのはしりのようなものをやっていたのかと、なんとなく感慨深く、専門家にならなくても多くの人が科学に興味を抱くことは、きっと世の中をよくするに違いないと、わくわくする。

ところで提言がひとつある。
どうせなら、市民を意味するシチズンではなく、人民を意味する、ピープルサイエンスの方がより対象が広がるような気がするのだが、どうでしょ。

といっても市民と人民の違いがなんなのか、明確にはいえない。ネットで調べればなにかしらの答えが出てくるのだろうが、この際、ぜひシチズンサイエンスで、この違いをより明らかにして欲しいものだ。