神戸の産婦人科医が性別の生みわけのため着床前診断を行ったということで議論が起こっている。この着床前診断、いろんな問題をはらんでいるけど、少なくとも親の都合で、子供の性別が決められてもなぁというのが感想。
で、思い出したこと。小さい頃から親しくしている少し年下の先生がいて、ときどき一緒に一杯やることがある。そのとき時折出てくる話があるのね。
ここから先に出てくる、多少、幼稚な表現は、幼いときの話だけに辛抱してもらうとして、ボクが小学校低学年の時、年上の姉弟とケンカをしたことがあるのね。その先生もたまたまその場にいたんだけど、そのときボクが放った言葉にとても”感動”されたようでして。
その言葉が、「このチ○ポなしやろう」。
お酒の席で周りに人がいれば、必ず「すごいだろ」と同意を求められる。今まで、10回以上は聞かされていると思うけど、酒の勢いがついたときに出る話でもあり、どうしてすごいのか、未だに分からずにいる。だけど何十年も前の話を繰り返されているというのは、やはりよほど先生にとって「すごかった」のだろう。
そもそもヒトの場合、性というのがなぜ生物学的に二つなのかを説明するのは、結構むずかしいのよね。二つ以上の性を持っている植物だってあるし、逆にずーと”セックス”せずに分裂を繰り返す植物だってあるみたいだし。
いくつかの魚をはじめ、雌雄同体の生き物だってあるんだから、話はややこしくなる。
きっとその先生、性というものを初めてマナマナしく意識されたということじゃなかろうか。もちろん幼いときの話ゆえ、問題の臓器にいろんな機能を見いだしていたはずもないけど、きっとその先生は、その騒動以降、この不可解な”雄”としての自覚を、オシッコをするたびに認識され始めたのではないかと想像するわけ。
”おれは雄なんだ”と、毎回、”チャック使用後、診断”をされていたのではないかと。