TVドラマ「白い巨塔」が巷で話題になっている。原作を読んだのはもう30年も前のこと。それから三度目の映像化らしい。
内容をご存じない方に説明しておくと、権力を望み、権力を望まない人をさげすむ、まっとうな人たちと、権力を望まず、権力を望む人をさげすむ、まっとうな人たちのお話。大学の医学部という、なかなか事情が外部には伝わらない職場が舞台ということもあって、人気を博しているようなのね。
それはそれとして、一つ気になることがある。
30年も経つのに、今回のリメイク版も表舞台に立つ人たちは全員、男ということ。いまや医師国家試験合格者の三割以上が女性なのに、ただの一人も女性が表に出てこない。
ここを見ると、医学部で女性教授の占める割合は8%ほどらしい。だったら少しくらい表の話に噛んできてもいいのになぁと思ったわけで。
院長 「やっぱり題が題だからかなぁ」
スタッフ「どういうことですか」
院長 「”祈祷”と”巨塔”、って似てるよね」
スタッフ「どういうことですか」
院長 「だから、”白いキトウ”と、”白い巨塔”、って似てるよね」
スタッフ「どういうことですか」
院長 「いやこれ以上は…」
スタッフ「…そういうことですか」
そういえばフロイトの「夢判断」で塔とかとがったモノの意味があったような気がする…