老若男女を問わず人は病気にかかる。とはいえ男女を問う病気がある。動脈硬化もそのひとつだ。女性ホルモンは動脈硬化を起こしにくくする作用があるため、女性は閉経を迎えるまでは動脈硬化になりにくい。
心臓の動脈に起これば心筋梗塞のもとになり、脳の動脈に起これば脳梗塞を起こしかねないこの病気、ある意味ある年齢までは男性にとっての脅威といえよう。
だが希望が見えてきた。バージニアの大学の研究者たちが進めている再生医学の研究で動脈を新しく作ることができるかもしれないのだ。
この血管の特徴は弾性線維という生体のいろんな臓器に存在する物質が組み込まれていることだ。これで柔軟な構造を保てる。しかもしばらくすると身体に吸収されるポリマーで作られている。
現在の医学でもほかの部位の健康な血管を持ってきたり、テフロン製の動脈を植え付けることをやっているが、健康な血管がいつも大丈夫というわけでもなく、また人工的な血管は感染の危険があったり異物反応が起こったりする。この血管はより自然な格好で血管を体内で作ることができるのだ…ってなことがネタ元で述べられている。
すばらしいことだ。これで動脈硬化に関する病気の男女の差がなくなるかもしれない。
この事態を「動脈、男女を問わず」と呼びたい。