癌のリンパ節への転移が分かる検査が開発されたという。磁性を帯びた粒子を使ってMRIで調べるというもの。
癌じゃない人にはあまり興味がないことかもしれない。とはいえ興味があるからといって、癌患者というわけでもない。
ということは、癌患者でも関心のない人もいれば、関心のない癌患者じゃない人もいるということだ。
よく分からなくてもいい。メモしてる本人もよく分からない。ただ癌になったときには、その検査のありがたみがよく分かるはずに違いない。
というのは、リンパ節に癌があるかどうかが、癌の治療を大きく左右するからだ。
じゃあいままではどうしてたのかというと、手術なんかでリンパ節を取って調べていた。この方法では、ある意味当たりはずれがある。取り残しもあるかもしれないし、取り出した全部のリンパ節を調べるというのは日常的には行われていないからだ。ほかにもやり方があるんだけど、いまいち頼りない。
実はこうしたあいまいさのなかで、医者たちは病気の治療の戦略を練っていたのね。とくに問題なのが、転移があったかもしれないけど、それを見逃す場合で、そういう可能性もあるかもしれないけど、それはそれで仕方ないとして治療を組み立てていたわけね。
ということで、体に与えるダメージが少なく、より正確に転移の状態を評価できるというこの検査、とてもありがたい。
でもやっぱり、病気にならないと、そのありがたさは分からないかもしれない。
とはいえ、ありがたさが分かっても、病気というわけではない。
ということは、病気の人でもありがたさが分からない人もいれば、分からなくても病気じゃない人もいるということだ。
とまぁ、こんな分かるような分からないような部分を密かに抱きつつ医者は、日々癌治療に立ち向かっているのだ……たぶん。
癌=死と いう考えが あたしには ある。だから 告知は 嫌だなぁ~、しかし 子どもの事を 考えると 受けとめ 何をするべきかと思うかな
こういう検査が開発されてから、我々が実際の臨床の場で応用するまでには相当の年月がかかるんだよね。{/face_z/}