ハートブレーク

 だれでも悲しみで心が壊れそうになったことがあるだろう。でも、それが比喩ではなく本当に心臓にダメージを与えるかもしれないという記事があった。
 心臓発作でJohns Hopkins 病院を訪れた人のなかで、症状が出てくる数時間前に、パートナーとの死別とか強盗に襲われたとか、そうとう強いショック受けていた19人を調べたら、アドレナリンとかのストレスホルモンが普通の人の7倍から34倍も増えていた。ほかにも心臓の働きを高めるホルモンも増えている。
 本当の心臓発作はしばしば心臓の筋肉のダメージがあり、もとに戻るのに数週から数ヶ月かかるけど、19人は筋肉にダメージを認めず、ほかの異常も2週以内で元にもどった。ひょっとしたら、こうしたホルモンが一時的に心臓の筋肉に悪さをしてる可能性がある、というのが記事の内容。
 英語では”broken heart”、日本語では”ハートブレーク”症候群ってとこで、中年女性に多かったという。


 たしかに言葉では言い表せない悲しみを受けたときは、胸が破れそうになる。心臓というより胸全体からなにかが飛び出してきそうな気分だ。胸を取り巻いている薄い皮が引き破られそうになる。ほかの人はどうなのか分からないけど、たくさんの苦い経験をビールのつまみとして生きてきたものとしては、これが真実だ。
 この状態が続くと、人によっては本当に皮が破れてしまう、つまりは心臓が障害を受けるということなんだろう。
 だけど、ひとつ疑問がある。最終的には心臓がダメージを受けるにしても、最初、胸のどこの部分から皮が引き裂かれ始めるのだろうか。
院長  「息苦しくなるから、たぶん肺だとにらんでいる」
スタッフ「ふむふむ」
院長  「肺は解剖学的にいくつかの区分けがなされている」
スタッフ「ふむふむ」
院長  「そのなかに舌区というのがある」
スタッフ「ぜっく、ですね」
院長  「そう。その絶句があやしい」
スタッフ「ふむふむ」

ネタ元
Bad news really can break hearts

“ハートブレーク” への2件の返信

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