キレるネズミ「誕生」という科学ニュースより。
脳のなかには神経どうしの情報を受け渡すために、いろんなモノが動いている。代表的なものは、カテコールアミン、セロトニンなど。
カテコールアミンのなかにも、ドーパミンとノルアドレナリンなんてのがあり、こうしたモノが脳のいろんなところで、いろんな程度にばらまかれ、いろんな働きをしてるのね。
で、このバランスが崩れると病気になることがある。有名なところでは、パーキンソン病。これは本来ドーパミンがあるべき場所で、その量が少なくなって起こる病気なのね。
この病気、原因が分かってるから治療法もいろいろ進んでいるけど、脳のなかのモノについては、まだまだ詳しく分かってないのが実状。
だから脳を扱っている研究者たちは、脳にあるいろんなモノの働きを追っかけてるのね。ここのニュースもそうした研究に関してのもので、ドーパミン、ノルアドレナリン、セロトニンの3つが、興奮性や攻撃性にどう関係してるかを調べてみたという内容。
三つそれぞれ、多いか少ないかの組み合わせを作ると、ドーパミンの分泌が増し、ノルアドレナリンとセロトニンの二つを減らした場合、この状態のネズミは、別の普通のネズミにいちゃモンをつけ始めたそうな。いわゆるキレたわけね。
そもそも動物には、獲物を襲うとか、逆に敵から逃げるとか、なにかことがあればパッと動くためのシステムと、ゆっくり休むためのシステムがあるんだけど、このカテコールアミンというのは、原則的にはパッと動くためのシステムを動かす際に出されるモノで、そのなかのノルアドレナリンも本来なら興奮するときワーと出てくる。
この研究の結果は、「ノルアドレナリンが減った場合に攻撃性が高まっており、この物質はもっと複雑な働きをしていることを示している」点がおもしろいというわけ。
院長 「カテコールアミンってのは一概には捉えられないんですね」
研究者「院長の場合は、お酒おいでおいでの、アルコール、カミンだね」
院長 「あ、そうですか。で、そのカテコールアミンの話ですが」
研究者「院長の場合は、アルコール、カミンね」
院長 「ええ、分かりました。で、そのカテコールアミンですが…」
研究者「院長の場合は、アルコール、カミンだよ。絶対」
院長 「いい加減にしてください。マジ、キレますよ」
研究者「あ、ようやくカテコールアミンになった」