masolitude

 昨夜、北九州のANDYというライブハウスに行った。その日はロックをやると小耳にはさんでいたので、ハードロックっぽいのかなぁとか勝手に想像して楽しみにしていったのだけど、ブラスが入ったバンドでして。
 確かコルネット、トロンボーン、ギター、ベース、テナー、アルトサックスそれぞれ一本とペット2本、あとドラムとヴォーカルといった構成。こんなバンド構成なんというのか知らないけど、いわゆるビックバンド風の音作り。


 名前は”ROCKIN’ COOL DADDY”。ブライアン セッツ オーケストラのコピーバンドという。
オープニングは”007のテーマ”、なーんだバリバリロックと違うのかと思いつつ聴いていたら、だんだん良くなってきて。曲名はほとんど知らないが、聴いたことがあるものもいくつかあり、ブライアン云々ってバンドも知らないようなボクでもノリノリで楽しんできました。
 それでね。実はそのステージにボクも立ったのよ、というのが今日のメモ。
 お客さんは40から50人はいたと思う。途中のMCで、「今日誕生日の人はいますか」とボーカルがフロアに向かって聞いた。ボクは後ろの方にいて、かつ照明が落としてあったので、ハイと手を挙げても気づかれなかったようで。で、「じゃあ3月生まれは」というとだいたい5,6人は手を挙げていたと思う。まぁいいか。3月生まれ全体でなにかするか、されるかなんだろうなとおもっていたら、「それじゃ16日の人は?」とまた質問が変わったではないか。ああ、やっぱり今日の日が大事なのかと思い直し大声でボクの存在を知らしめたわけで。その場に誕生日の人がほかにはいなかったのも結構不思議なんだけどね。
 で、分かってもらえたら、曲をプレゼントするからステージに上がってこいという。恥ずかしかったけど、せっかくの誕生日だから記念にと思ってずうずうしくおじゃましまして。
「年令は」とか「だれと来たのか」などジョークを交えながらの会話が少しありまして、で、なにかリクエストはあるかと訊かれる。とはいっても訊く振りをして、答えさせる暇もなく、「はい、分かりました」とサッとマイクを遠ざける、まぁおきまりのパターンで会場の笑いをとっただけで。そしてあらかじめ用意していた曲名を名乗り曲が始まった。
 ボクはリズムを取りながら、彼らのなかに立って訊いていたんだけど、なんだか感激してきて。ギターリストの演奏も間近で見せてもらえたし。
 ほんといい思い出になりました。
 でもね。マイク向けられたとき、ちょっと頭をよぎったのがジョルジュ.ムスタキの「アベック、マソリチュード」。
 バンドの音楽とはかけ離れているんだけど、ジョークとしていったら受けてただろうか。
 でも、受けたら受けたで、またさびしくなってただろうなぁ。

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