風鈴と訊かれて思い出すものは、「正法眼蔵」「摩訶般若波羅蜜」の巻。
とまぁ、なんて読むのかも分からない文字をメモったのは、「数学の贈り物」という本に書いてあったものを書き写したまで。
その人を知らなかったが、森田真生 という1985年生まれの数学者の”随筆”で、哲学的思考になじめない箇所も多々あるけど、数学的指摘に興味を感じる点もそれ以上にあり、ぜひ今後も動向を追ってみたいと強く思っている。
その本のなかで「やわらかな思考を育てる数学問題集」という本が紹介されていた。ネットで調べたら廃版になっているようだが、そこはネット社会、どういう問題が載せられているのか垣間見ることができた。
そのなかのひとつがこれ。
111・・・111 と 1 が 243 個続いた数は 243 で割れますか
実は双子らは中学受験を終え、この4月それぞれ新しく中学生活をスタートさせることができた。ひとりは1時間以上をかけ、県をまたいでの通学になったので、せっかくの通学時間になにか考えることをさせようかと題材を探していた矢先に目に入った”問題”だった。
自分で出しては見たものの、なかなか手ごたえがあり答えもネットには出ておらず頭を抱えてしまっていたのだが、その子が帰宅してから、おそらく正解に近いと思われる考えを披露してくれた。
部屋のなかで風こそそよいでなかったが、”ああ、チリンとひらめきの音を聴けるようになったのか”と感慨深く、ぜひこのスタートのときを覚えていて欲しいなと、そこはかとなく思ったのでありました。