ボヘミアン

 昨日はすてきな女性と二人きりで夕食を楽しむことができた。実は一昨日五島列島でロングのトライアスロンのレースがあり、その方はわざわざ岡山からボランティアとして参加されてたんだけど、終了後福岡に寄るからと先週連絡が入っていた。じゃあおいしいものでもごちそうしましょうと、ボクも福岡まで出かけたしだいで。
 その方もトライアスリートで、いままでもいろんなレースでご一緒してたんだけど、昨年ロングを短い期間で二つもこなしたせいで腰を痛めておられ、今年はボランテァに徹しておられるよう。今年の宮古島でもボランテァで参加されていて、ボクらと同じ宿に泊まっておられた。


 30台なかばの方なんだけど、そうは見えないようなかわいい容姿もそうなんだけど、それにも増して生き方が非常に魅力的な方。
実は同じ宿に泊まるのは今年だけでなく、何回かご一緒したことがあり、なんとはなしにときどきお互いの生活の近況報告みたいなのをやっていた。で、すてき(だろうと想像する)な彼を追っかけて東北やイギリスに行ったりしてたのは知ってたんだけど、昨日の話でまたまたすてきな面を窺うことができたわけでして。せっかくだから二つばかりメモしようと思って。
 ひとつは今、築30年の長屋で一人で暮らしているってこと。まぁそんな人はゴマンといるんだろうけど、その方、料理を庭で登山用のバナーでやっておられるそうな。
 もうひとつは、四国のお遍路さんを3回もやったそうで。これもまたそんな人はゴマンといるんだろうけど、あるとき遍路の最中に小学生から「ジュースでもどうぞ」といってもらった200円の意味を考え続けたり、どうも歩き方が”普通”の遍路さんじゃなさそうだったからと話かけた男性が、実はボクも近しくしてた日本一周をしていた方だったりで、なんとも不思議なすてきさを醸し出されていたしだいで。
 本職は大学の講師とか、あのマラソンランナーの山口衛里と毎朝メール交わすような人などというそれだけでも興味を惹かれそうな背景を抜きしてもなんか、ボクなんか大いに関心が湧く。
 だってボヘミアンみたいじゃない?
 実際トライアスロン業界でも結構目立つ方なようで、業界の運営者周辺からはジプシーとあだ名をもらっているとのこと。
 でもね、ジプシーって侮蔑的な意味があるんだよね。そのことをホテルまで送っていく車のなかでボクがいったわけね。すると、もちろんボクのいわんとすることは理解されているはずなんだけど、彼女ボクの膝を叩きながら笑うだけ。ボヘーとしてね。きっとこんなことでもいいたかったんじゃなかろうかと思ったわけで。
 ボヘー、イミアンの、そんなこと。

 こんなオチにもなってないこと、つけ加えなくてもよかったかもしんないけど。

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