昨日のメモは強気だった。やはりカミさまに逆らってはいけないのだ。
昨日もそうだ。カミさんの指示に従い、脚立を使えばよかったものの、持ってくるのが面倒だからそばにある机に乗って天井の蛍光灯を変えようとしたら、無理な姿勢がたたってぎっくり腰をやってしまった。
ネットの世界でもやはりカミさまに逆らうと、バチが当たる。
ビールを飲みながらじっと考え、うとうとしていると、カミさまが現れ、はっきりとした口調で、もごもごと何かを語られた。
5分ほど考え、素直に「はい」と答えたような記憶があるような気がするがはっきりしない。
それほどあいまいな経験だったと明確に覚えているのだが、いつのまにかパソコンに向かい、パーマリンクを英語に変え始めていた。
だがすでにカミさまに逆らったものには刻印が押されている。ときすでに遅しだ。
たとえば「ゾウ」をサイト内検索してほしい。ヒットした最初のやつを開くと上の欄に「https://www.memos.jp/science/%e3%82%be%e3%82%a6/」と表示されるはずだ。
これがパーマリンクで、分類は「科学」、題は「ゾウ」を意味している。そう、「science」は「科学」で、「%e3%82%be%e3%82%a6/」が「ゾウ」なのだ。
あの動物園で人気者の「ゾウ」はまるで芋虫のような「%e3%82%be%e3%82%a6/」に代えられてしまうのだ。ゾウとする話だ。
それでもバチから逃れるため、表題を英語に代えようと思ったのだが、相当に手強いことに気づく。
まず数だ。現在1500近くのおろかなメモがあるが、ひとつの変更に3分かかるとすると、4500分かかることになる。かりに2分に処理速度を上げても、3000分+重労働に対する自分へのご褒美としての1500分のビールタイムが必要だろうから、結局4500分かかる。
それに、「の、ような2」をどう英語に代えればいいというのか。
ということで、まぁ北の島さえ返ってくればいいか、などとSEO対策が面倒になってくるのである。