更新制度

 なにか免許をお持ちの方にお聞きしたい。その免許の更新といったら、なにを想像されるだろうか。思いつくものがあったら、それが何か当ててみよう。きっと運転免許証だ。
 というのは、「規制改革、民間開放推進会議」のメンバーが、「日本で更新制があるのは車の免許だけ」といってるから、間違いないのだ。


 ところで、なぜ運転免許に更新があるか、前から疑問だった。更新とか関係なく安全運転しているのに、なぜわざわざ更新手続きを受けなければならないのだ。
 でもゴールド免許をもらったときから、その疑問は消え去った。長い物には巻かれろの生き方が、ここでも正しかったと自負している。
 で、今日は違う更新制度についての疑問のメモだ。
 というのは、その「推進協議会」で医師免許を更新制度にするかどうか議題に上がっているからだ。もちろんほとんどの人にはどうでもいい問題だろう。運転してるときに、対向車の運転手が免許を更新してるのかどうか考える人などいないに決まってる。
 ただ聞いて欲しい。毎日すれ違う対向車がいつもフラフラしてたら、やっぱり気になるだろうということを。
 よく考えると、いつ患者になるとも分からない自分に災いするかもしれない問題なのだ。
 だからこの問題について少し考えてみよう。次の意見はある医師の心をメモしたものだ。
 まず反対派。
 困る。ゴルフばっかり考えてる医者とか、毎日メモをしてる医者とかには、ただでさえ勉強する時間がないのだ。「推進協議会」の連中は、そんな事情を少しでも知ってるのか。人権侵害も甚だしい。
 やるなら更新期間は、せめて50年ぐらいに設定して欲しい。その意見に賛同できないなら、なぜ運転免許の更新が3年置きなのか、はっきりして欲しい。
 次に賛成派。
 ときどきに医師の能力を問うのは、いいことだ。日進月歩の医学医療の知識、技術を追うととともに、いままでのそれを再確認するのは、いいことだ。
 ただ、問題がある。更新のための勉強に時間を割かれ、患者との会話の時間が減るんじゃないだろうか。
 なかには、限りある時間をゴルフやメモのために費やすため、患者と話すことを拒否する医者も出てくるかもしれないじゃないか。「推進協議会」の連中は、そんな事情を少しでも知ってるのか。人権侵害も甚だしい。
 それでもいいなら、更新制度大賛成だ。
 両派の意見は、ざっとこんな具合だろう。
 院長はどちらかというと、賛成派だ。でもまぁよく考えてから立場を決めようと思う。
 ただ、思うに賛成派の医者は、きっと普段から医学知識の吸収に励んでいるような気がする。
 だから、賛成派の意見を述べる医師には更新制度を適応しないでもいいんじゃないだろうか。
 あくまでも個人的な印象だ。でもそれが認められないなら、すぐ反対派に移る覚悟がある。

まぁ、どちらでもいいですけど。ただゴールド保持者でも運転免許の視力検査と写真撮影に高い料金を払うのは、いまだに疑問がある。いつの間にか、公的機関でもない”交通安全協会”の前に並ばされ、なんだか分からないお金を出しているようなこともあるし。
ついでにいうと、院長はゴルフはしないので、誤解のないようお願いね。

“更新制度” への2件の返信

  1. 医者になる時には専門はないけど、多くの医者には専門がある。手術ばかりしているやつがいれば、顕微鏡を覗くのが仕事である病理の医者もいるわけで、そういう人たちに同じ試験を受けさせることは不可能だし、評価することは出来ない。
    能力のない医者は自然淘汰されるような世の中になってきているわけで、わざわざ更新する意味はない!
    ただ、ひどい医者の免許剥奪は大いに結構ですがね。

  2. 娘がかかってる病院は2ヶ所あり 一つは風邪や喘息の時に行く近くの病院で、先生も優しいです。もう一つは大きな病院の小児科なんだけど その小児科の先生も優しくて親身になってくれるから 頼りになります。でも、よく先生が代わるから いつお別れになるかと ヒヤヒヤしてます(^o^;

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