政治の場でマニフェストという言葉が流行り出しているみたい。辞書で調べると、イタリア語の「はっきり示すこと」の意味らしいが、政治の場で用いられるといままでの「老人を大事にします」的な公約を、どう実現するかという行程を示すものとして使われるようでして。なに党かもしらないけど、国会議員さんのここの解説を読むとよく分かる。
確かにいいことなんだろうなぁ。その解説のとこにも書いてあるけど、イギリスなんかでは随分前からやられていたようで、やっぱり民主主義の歴史なんてのが関係しているんだろうか。
中学生の時、生徒会の副会長なんかやったんだけど、選挙の時なにを公約に打って出たか忘れてしまったにもかかわらず、「こんなことだれにもいえるなぁ」と幼く清い心を痛めると同時に、こんなんで当選するのかなぁと悩んでいたのははっきり覚えている。
でね、生徒会役員戦は二年生のときやるんだけど、選挙戦のとき廊下を歩いているとこの地獄耳に上級生の女子がうわさする声が聞こえてくるわけ。
「かっこいいから院長に入れようっと」なんてね。
そうか、票を獲得するには具体的な行程が必要だと気づいたわけ。ということでそれまで結構硬派だったんだけど、選挙のときだけは女性にやさしくなりまして。
マニフェストならぬ、たマニ、フェミニストというわけね。
まぁ先生はワル僧の生徒にボコボコ焼きを入れていたし、民主主義なんかあまりなかったような雰囲気だったから、マニフェストどころじゃなかっただろうなぁ。
でもそれまで禁止されていた、学生同士で映画に見に行くことと、これまた禁止されていた男子の長髪を、どちらも解禁にもっていけたなんてのは、結構生徒会としてはがんばった方でしょ?