メスの青色シジュウカラは父親が魅力的だと、よりいっそうお母さんぶりを発揮するというニュースより。
魅力的でない父親だと、母親ぶりの発揮は少なくなり、子供が弱くなるという。トサカの毛が大きくて濃い紫をしているオスが、魅力的なやつらしい。
研究者はつがいの卵が孵る前、少しの間、魅力的だったトサカに日光が当たらないようにした。これをやると濃い紫が落ちていくそうな。
で、紫のままのオスと、ちょっと色あせたオスとでは、それぞれつがいをなしているメスの行動はどう違うのか調べたら、紫のままのオスとつがいをなしているメスの方が一生懸命巣に訪れ、エサもたくさん子供たちに運んできたという。
だから魅力あるオスをつかまえたメスは、子孫にその魅力を伝えるだけじゃなく、一生懸命子孫を育て上げることになって、これまた子孫が繁栄することになるだろう、という話らしい。
研究者は、「同じ研究がヒトで行われたら、同じような傾向がみられるだろう」とまで、のたまわれる。
科学とは非情なものだ。
地球が太陽の周りを回っていると聞かされたときの僧侶たちの気持ちが手に取るように分かる。それは、ふいに横っ腹をなぐられたような思いだったに違いない。怒り、驚き、なげき、そうした感情が、いままで神が造った地球が中心と信じて疑わなかった人たちの心に去来したのだ。
いま科学の暴力は、ヨン様でもなく、ベッカム様でもなく、タッキー君でもない男衆、つまり世の中のほとんどの男性の横っ腹に蹴りを入れようとしている。ヨン様でもなく、ベッカム様でもなく、タッキー君でもないけど、希望を信じ、明日を夢見ていた人々の心を引き裂いてしまった。
こうなったら科学と立ち向かうしかない。シジュウカラとでも同盟を組む覚悟がある。なぁ、シジュウカラ。こうなったら仲間だから鳥君と呼ばせてもらうぞ。
院長 「たかが髪の毛の色で、魅力が決められてたまるか」
鳥君 「そうそう」
院長 「たかが髪の毛の大きさで、女性をとられてたまるか」
鳥君 「そうそう」
院長 「つまりは、髪がいいだけで、亭主面して女性をこき使ってるわけじゃないか」
鳥君 「そうそう」
院長 「そういうのを、髪いいの亭主っていうんだ。バカヤロー」
鳥君 「髪結い、でしょ。…やっぱり同盟やめます」
ちなみにリンク先の記事には、紫のオスも、色あせた紫のオスも、子供たちへのエサやり行動には差がなかったと書かれてます。あしからず。