ときに診療が途切れることがある。もちろん患者がクリニックに訪れないのだ。そうしたときやることは二つだ。ひとつは訪れない患者を呪うこと、それが終わると次にやるのがネットサーフィン。そのサーフィン中、臨死体験についての記事に出会った。
臨死体験とはたとえば交通事故や心臓発作で死ぬような目にあったときに経験するもので、自分の身体を離れた場所から見たとか、天国からの光を見たなど、ときに自然現象を越えたものとして語られることもある。
ネタ元では強烈な光を見ること、通常でない幸福感、浮遊感などだと定義されているが、そうした臨死体験をした55人とそうでない55人のあいだになにか差があるのか調べたら、臨死体験をした人は覚醒と睡眠の境界をきちんとコントロールする脳のシステムに異常があるかもしれないということが分かったという。
この記事の理解のためにはレムという脳の活動状態をメモしておく必要がある。睡眠中に出てくるこのレムの状態では、体は活動を休止しているのに、意識は浅い眠りにある。したがってこのレムの状態に入ると、身体は動かすことができないが目覚めたり、ほかの人が聞くことができない音をはっきりした意識のなかで聞いたりすることがあるのだ。
そのレムの出現が臨死体験をしなかった人では24%だったのに対し、臨死体験をした人では60%に見られたというのだ。
もちろんこれだけで臨死体験がすべて解明されたわけではないが、誤解を恐れずにいえば、臨死体験をした人はいわば”寝ぼけた”状態にあった可能性がある。
なるほど、クリニックに患者が少ないのは神仏の手に委ねられた現象のように思われて仕方なかったのだが、これもなにか理由があるのかもしれない。
ひょっとして、ネットをめぐるときの尋常ならざる幸福感、身体が浮くようなワクワク感などといった診療中のネットサーフで経験していることは、レムに近い状態に陥っているのではないだろうか。
瀕死のクリニックに直面して経験している臨死体験の可能性があるのではないだろうか。
スタッフ「その意見に賛成です」
院長 「そう」
スタッフ「ただしメモの出だしに誤りがあります」
院長 「というと?」
スタッフ「患者が切れるのは”ときに”というよりほとんど”時間毎”です」
院長 「なるほど」
スタッフ「時間毎にレムに入っているのです」
院長 「なるほど」
スタッフ「アワーレムばかりです」
院長 「…哀れんでくれて、ありがとう」
ネタ元
people with near death experiences can differ in sleep wake control
今夜さっそく、眠ってる殿方に光をあてて幸福感を感じてるか実験してみまぁ~す☆
ぎゃはははーーーっ!
院長のダジャレは壮大だなー♪
tamakitiさん>
どうだい?と思ったことはありますが、壮大と思ったことはありません。