ネットで流れる人の作品に手を加えるなどもってのほかだ。だがこの写真の場合は許されるかも知れない。
今、氷河が溶け始めている。この事態は何百万、ひょっとしたら何千万の人にとって水資源の枯渇を意味することになると国連は警告を発している。
彼らの飲料水、農業、工業、電力は氷河に蓄えられた水に直接あるいは間接的に依存しているのだ。
国連とチューリッヒ大学によって担われている世界氷河モニタリング・サービス(WGMS)によると、縮小の原因は気候の変動にある。
WGMSは9つの山脈のおよそ30の氷河を調べ、2004-2005と2005-2006で溶ける割合が2倍以上になったと報告している。水に換算すると2005年には50cmだったのが2006年には1.4m減少したに相当する現象で、場所によると3.1mにも達するという。
そうしたことが述べられている記事の一角にあったのが上の写真だ。当然この写真についてなにか解説があると思いながら読んだが、なにも語られていない。それならと写真の下の小さな説明を手がかりにネットで調べてみると Spencer Tunick氏の作品だという。
ときどきネットで裸の群衆が街に配置された写真を見たことがあるが、きっとその作家なのだろう。
氷河が溶けていくことに警鐘をならすためスイスの氷河で撮影したものだという。探り当てたサイトには上とは異なる構成の写真が掲載されていた。
要するにパフォーマンスで枯れた氷河に世間の目を向けさせたいということだ。だとすれば加工でさらに注目度をアップさせることは許されるかもしれないではないか。
というわけで自分がその場に居合わせたらどんな気持ちだろうという思いを込めて一点だけ手を加えてみた。(下の黒板に表示)
岩肌を露出させた氷河を見て驚いている気持ちが伝わってくると思う。
ついでに探り当てた写真にも手を加えたい衝動があるが、さてどうしたものか。
とにかくこのメモが溶けゆく氷河の理解にほんの少しでも役立てば、Spencer氏も喜んでいただけるだろう(わけないか)。
ネタ元
Glaciers melting at ‘alarming’ rate
Naked people pose on Swiss glacier
しょうじでっす!
先日、しょうじのメモ帳の方にコメントくださってたんですね。
放置プレイ失礼しました^^;
いつもコメントの機会を狙ってますので、よろしく