月を見るたびにある女流作家を思い出す。
大型新人ともてはやされていたころの作品に、空に浮かんでいる月をさりげなく”カミソリのような月”と表現しているくだりがあった。奇をてらいすぎる感じもないではないが、いつまでも心に残る表現だった。
それからは月を見ては、自分でいろんな表現を試みている。
では今日の月はどのようにいい表したらいいのだろうか。実はほとんど満月なのだが、普通の満月とはちょっと違う。
というのは空ではイリュージョンが起こっているのだ。どういうわけか今日の月は普段より膨張して見える。科学者たちもいろいろ考えているが、よくは分からない。
ただいくつかのヒントらしきのもがある。まず今日は夏至だということ。つまり太陽が一番空高く昇る日だ。
それと下の図(ネットから拝借してきた)のように満月というのは月が太陽と反対の位置にあるときに起こるということだ。だから今日は月が一番低く昇る日でもある。
低いとどうなるか。下の絵はある錯覚を示すものだ。きっと上の黄色の方が長くみえるに違いない。このように同じ大きさでも周りのものと比較して相対的に大きなものは、逆のものに比べて大きく見える。
この現象が起こってるのかもしれない。
とはいえ表題の写真のようにカメラを通して見ると同じ大きさに見えるし、あるいは周囲に比較するものがない飛行中のパイロットにも、月の錯覚が生じるということで、話はなかなかやっかいになっているようだ。
まぁそれはさておき、この普段より大きく見える月をどう表現したものだろうか。
膨張している様を表現することが必要だろう。
肉まんのような月、風船のような月、ビールの栓を開けたような月…。
いろいろ並べているからだろうか、どうしても月並みになってしまう。
ネタ元
Summer Moon Illusion
月はポピュラー過ぎて、何かに例える必要がないことが多い。むしろ何かを月に例える方が多いのではないだろうか。
月を何かに例えるときは、月を観ている自分の気持ちを何かにオーバーラップしているのだと思う。
つまらないコメントになってしまった。
でも、「ビールの栓を空けたような月」(たぶん”開けたような”でしょうが)に院長の気持ちがこもっていたね。
皆生のトライアスロンまであと一ヶ月、うまいピールを飲んで下さい。
頭が空いていて口を開けたような間違いでした。
「満ち足りた笑顔の、月」なんでどうでしょうか。
ウミガメの産卵とか思い出してしまう…