携帯電話

 今日読んだ医学雑誌に、電話は1876年にグラハムベルさんが発明したと書いてあったのでそれにちなんだメモを。
 そうか、電話の歴史はまだ120年ちょっとなんだね。じゃあ携帯なんてのはまだ10年そこらってとこで、通信手段としてはまだまだヒヨコ。


 ポケットベルが出始めたとき、それを題材に物語りを綴ったことがある。今読み返してみるととてもお見せできるものではないけど、自分のばかさ加減がおもしろいほど分かるので、一部を抜粋。ポケベルで連絡しあうカップルってなシチュエーションなんだけど、二人だけに通じる文法を作るわけ。綴ってたときはそれなりにうまくできたと思ってたに違いないけど、この文法、今読んだらよく分からないらいから困ってしまう。
 まぁそれはそれとして、それを綴って間もなく携帯が普及し始めたのね。別にどこかに出そうとかまったく考えてなかったんだけど、あーあせっかく綴ったのに、だんだん時代性が薄くなっちゃうなぁとか思ってたら、薄くなるどころか、あっというまにポケベルが消えてなくなってしまって。
 結構最後の方までボクはポケベル派だったんだけど、さすがに消え入る直前のころには、ポケベル持ってるとなんとなく気恥ずかしい思いがあった。
 で、携帯の話だけど、もうン十年経つとこれもまったく違った通信手段にとって替わられるだろうなって思ったわけ。イヤホーンつけて時計タイプのマイクにしゃべりかけるのなんか、もうできていてもおかしくないくらいだよね。
 だとすると携帯電話なんてネーミングそのものがなくなってしまうかもしれないし、その移行期の最後の方なんか携帯電話をもっている人もポケベル院長と同じような気まずい思いをするのかなぁ。
 そうなると恥ずかしくてどこかに”消えたい電話”になっちゃうんだろうね。

ところで先の文法の”遊び”のところ、なんとなく当時の院長の生活がみえてくるなぁ。せめて「図書館」とか「美術館」とか入れておけばよかったなぁ。それとね、もしも、もしもこの文法理解できた人でヒマな方がおられたら、一度「ひとこと帳」にでも数字で書き込んでもらえないでしょうか。一体どこまで通じるのか興味があって。

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