誰しも机の上にこぼれた水を息で吹き飛ばした経験はあるだろう。数センチぐらいは軽く飛ぶはずだ。ときにはそれで遊んだこともあるかもしれない。
だが科学者はそんな動かし方は気に入らないらしい。
上の写真は水滴が12度の傾斜を上っていく写真だ。ナノテク技術を用いたもので、光を当てるとゆっくり動き出し、4分後には1mm近く移動している。エジンバラ大学の研究者が発表したものだ。
通常の世界の尺度に置き換えると、世界で一番高いビルの2倍の高さまで持ち上げていることになるという。
原理はこうだ。
水滴が乗っている板には研究者が開発した特殊な分子がまいてある。通常の分子は上の図の○のようにバラバラにぶつかり合いながら動いているのだが、この分子は光が当たると下の図のように揃う。そのとき生じる反発力で水滴が動くというのだ。
不思議な世界だ。カミさんに感想を求めたら、ときどき机の上にこぼれたビールを唇で吸い取っている院長の姿の方が不思議だという返事だった。
「脱出への道」のレイアウトをいじくりたいので、今日のメモはこれだけっス。
ネタ元
Brownian Motion Used To Power Molecular Motor
今日のビールは冷えていませんね~
泡が多くて呑んだ気がしないっす
ま、たまには付き合わないとね