直線は二つを結ぶ最短距離であるが、坂道の場合、ジグザグに進むことがもっとも早い方法であることが、最近の研究で明らかになった。
今まで通り平坦な土地では直線は二点をつなぐ最適な道筋である。だが、急勾配の坂を登るときは全く事情が異なる。坂道を登る力学とエネルギーがその地形に臨む方法を変えるのだ。
「どんな地形でも同じようなことが起こっていると思われるかもしれませんが、勾配が変われば事態はより複雑になります」とワシントン大学の研究者、マルコス・ロベラ氏は語る。
「ポイントもしくは事態を分ける勾配があります。そこで直進すれば代謝上より多くのエネルギーが必要となり、そのため人は坂を角度をもって移動することになるのです。結果としてもともと進んでいた方向に対しては戻ることになり、これがジグザグを生じるのです。勾配が急なほど、正しい角度で進むことが大事になってきます」
マルコス・ロベラ氏と英国のサウサンプトン大学のT.Jスラキン氏らが開発した簡単な数学モデルを使い、急勾配の坂では登りも下りもジグザグコースがもっとも効率のいい方法であることが示された。
とはいえ大半の人は数学モデルなど使わず、考えることもなしにジグザグに登っている。
マルコス・ロベラ氏によれば「直感的に人はジグザグに進んでいる」とのことだ。「ジグザグやスイッチバックが役に立つことを知ってはいるのですが、なぜそうなるのか、彼らは知らないのです」
ある角度から有酸素運動と無酸素運動から得られるエネルギーの割合が変わることが彼らのモデルから導き出されたと推測されるのだが、ネットで関連記事を探してもネタ元以上の内容は見つからなかった。
なぜジグザグに進むほうが時間的に早くなるのか、見つからなければ見つからないで、ますます知りたくなるのが人というものだ。
そこでなんとか自力で考えてみた。
とはいえ残された資料といえばネタ元の写真ぐらいだ。
ということで思い切って特殊な処理をしたものが右の写真だ。するとおもしろいことが判明した。クリックしてみると分かるが、道がまるで字のように浮き出てきたのだ。
「い」と「が」は分かる。その間の字は「と」もしくは「そ」だろうか。
下にある一番手前の稜線を左上からやや斜めに右下に走る道は、「は」や「ほ」や「け」の文字にある縦の線のようにも取れる。稜線でその先の下は見えないが、「が」の下にある点々と横線からするとひょっとしてこれは「ば」の字でなないだろうか。
残念ながら特殊処理の技術が少なくそこまでしか読みとれない。だが、それでももう少し時間をかければ真実が明らかになる気がする。
ああ、そうだ思い出した。
昨日はここで、しばらく考えてたんだ。
・・・その下の文字は「まわれ」なのかな~?
わたしもそんな気がします。