アルコール検出スキャナー

 手と手を合わせて、ナームー。腕と腕を合わせて、アームー。
 などと洒落ている場合でない。なにせ腕に赤外線を当てるだけでどれくらいお酒を飲んだか分かる器械が開発されるかもしれないというのだ。


 米国の会社が開発中のもので、こんな風に測定されるという。
 まずフィットするようデザインされた箱を腕につける。安定した赤外線が光ファイバーを通してその箱のなかに伝えられ、皮膚の表面5mmの深さのところをスキャンする。その光は反射するのだが、そのとき反射される程度は血液中のアルコールの濃度によって異なるので、それを測定すればどれくらいアルコールを摂取したか分かるというものだ。
 現在のところ130人近くのボランティアから1500ほどの測定値が集まっており、いろんなアルコールの程度と測定値の関係を補正しているという。
 2年以内に安定した赤外線を出す装置が出来るということらしく、実用化も近いらしい。
 飲酒運転の取り締まりなどに用いられる分には、これっぽちも異議を差し挟むつもりはない。問題は家庭用の測定器が出回る危険があるという点だ。
 そんな事態は静かにお酒を楽しもうとしている人たちにとっては迷惑千万きわまりないことだ。空けたビール缶の数ではごまかせなくなるではないか。空けた缶をどんなに上手に隠しても、カミさんからそんな装置を腕につけられたら、おしまいではないか。
スタッフ「腕につけるから仕方ないですね」
院長  「というと?」
スタッフ「腕の上につけるんでしょ」
院長  「だから?」
スタッフ「アー、ムじょう」

ネタ元
Invention: Drink-driver arm scanner

“アルコール検出スキャナー” への2件の返信

  1. 座布団100枚に乗らせようなんて若干の殺意を感じますが、ありがとうございます。

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