ドリカムの「決戦は金曜日」を聴きながらネットをサーフィンしていたら、どうやら月曜にも決戦を挑んだ男がいたようだ。
ワシントン州ボセルにあるレンタルビデオ店でのことだ。米国のKOMO誌が報じるところによれば、先月27日の月曜、ある男がビデオ店に入ってきた。
院長ならこうした場合まず足を運ぶのは最新の映画が陳列されているところか、子供の目が届かないように仕切られた奥の方の部屋なのだが、彼は違った。昔のビデオのコーナーでもアニメコーナーでもない。彼は真っ先にレジに向かったのだ。そしてベルトに掛けていた拳銃を取り出しそこにいた二人の店員に向けた。
そう。彼がレンタルしようとしたのはレジのなかにあった。ただしあとで返却するつもりなど毛頭もない。
ゴム鉄砲でさえ向けられると気が縮むものなのに、さぞかし店員たちもびびったことだろう。だが男は店員たちを震え上がらせるだけで、引き金を引かなかった。そのかわりにレジから金を抜き取り、逃げ去ったという。
とまぁ米国ではありふれた強盗事件が報道してあるのだが、ひとつ違う点がある。
強盗は俳優のトムクルーズにそっくりだったというのだ。
一方でハリウッドで成功したもの、一方で街のビデオ店で強盗を働くもの。同じような容姿なのになぜかくも違う人生を歩かねばならないのか、不思議でならない。
この強盗もきっと夢を抱いていただろう。ハンサムだからあるいはトムクルーズと同じように映画スターを夢見ていたかもしれない。仮にトムクルーズが世に知れることのない人生を送っていて、なにか不始末をしでかしたときに、彼の名前が引き合いに出されるような大物になっていた可能性だってあるではないか。
だが似ているだけではだめだということも、また人生の真実なのだろう。
ドリームズ、カム、ツルー、
ドリームズ、トム、クルーズ
似てるけど、やっぱり違うのと一緒だ。
ネタ元
Tom Cruise Lookalike Accused Of Robbing Video Store