老人と運動

agedman
 公表されている松浦アヤヤの年齢が本当なら、彼女の生まれる前からジョギングをしていることになる。それなりの努力をしてきたつもりだ。
 それがどうだ。年を重ねるとともにタイムが落ちていくではないか。これから先、何世紀も走り続けるわけではないのに、たかが数十年ぐらいその身体能力を維持できないものなのだろうか。
 だがどんなに決意を堅くしても事態はくい止められないらしい。年寄りがいくら運動しても身体能力に与える効果のほどは遺伝的に決定されているかもしれないという。


 血圧の調整に関わっているACEという物質を調整する変異遺伝子がある。陸軍の新兵を対象にした以前の研究でその遺伝子が身体的反応に影響を与えていることが分かっていた。
 それをもとにネタ元の研究は1977年から開始されている。対象は当時70才から79才の人で、どんな運動をしたかだけでなく、歩行や階段の昇降などの日々の活動を、さらにはあらゆる動作上の問題点を定期的に報告してもらった。
 するともっとも少量のACEしか作らない遺伝子をもった老人の運動家は、より多くのACEを作る遺伝子をもった老人の運動家より45%も階段の昇降や歩行に苦労するようになった。
 とはいえ週に1000カロリー消費しているもっとも活動的な人は33%も動作上の問題が少ないということで、やはり運動することはいいことだよ、というのがネタ元の内容だ。
 タイムが落ちているのは遺伝子のせいなのだろうか。だとすればこれまで払ってきた努力はどうなるのか。
 食事の時間を惜しんで走ってきたのだ。寝る時間も削って食事したし、走る時間も抑えて寝てきた。これほどの努力が遺伝子のせいで報われないというのか。
 これからもっとビールの時間を減らして走ろうと意気込んでいただけに残念だ。寝る時間を間引きしてビールに廻し、走る時間を短くして寝る時間を多くしようと意を新たにしていたときだけに、悔しくてしょうがない。

ネタ元
Genes May Dictate How Exercise Benefits the Elderly

“老人と運動” への2件の返信

  1. ビールは一気飲みすれば、走る時間に回せますよ
    あとよ~く読んだら何も努力されていませんが・・

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