ボクらがやっている医療は技術料という形で評価される。まぁ占いの見料よりは合理的なものだと信じているだけど、それでもいくつか摩訶不思議なものがありまして。そのうちのひとつが再診料ってやつ。
業界の人以外にはあまり知られてないと思うけど、この再診料、それまで何回受診しても一定の額だったのが、昨年の10月に受診回数で安くなっていくように変わったわけ。
スーパーだって、1回行ってそこの”なんとかカード”とか手に入れてポイント集めると段々安くなるから、そんなこともあるといえばいえるのかもしれないけど、それが今年の6月からまた一定の額になるようになったしだいで。
昨年の10月のときは結構時間かけて受付のパソコンのプログラムいじったけど、また戻すの?って気持ちもあるし、それだけじゃなく、厚生労働省のお役人が医療費のシミュレーションをしながら決めているのだろうけど、技術の対価がなんでこう短い間に変わってしまうの?って思いもあり、なんだかしっくりこない。
院長 「再診料って一体なんなんですか。技術料じゃないんですか」
お役人 「院長に限っては医療技術料じゃありません。二日酔いの日でも診療をするなんてことあるでしょ」
院長 「ときにはありますけど、ちゃんと患者さんに気づかれないように注意していますし、りっぱに診療してます」
お役人 「そんなときは注意深く、注意深くしているでしょ」
院長 「はい」
お役人 「だから院長のは細心料です」
院長 「はいはい、分かりました。ついでに初めに”ショセンこんな医者です”とお見せする料金がショセン料ってわけね」