インフルエンザが猛威を振るっている。サブタイトルに「医学のような」と銘打っている以上、避けては通れないメモだろう。
インフルエンザはウイルスによって引き起こされるものだが、そもそもウイルスとはなにか説明しよう。それはハズキルーペでは見えないとてもとても小さな、生き物かそうでないかもはっきりしないものだ。
ウイルスはこのおやじと同じく自分の意思は持っていないが、このおやじはゴハンなどでエネルギーを得てうごめいている。でもウイルスはそんなエネルギーを持ち合わせていない。それでもまるで生き物のようにふるまうのだ。
インフルエンザウイルスの場合たとえば偶然、人の体内に入れば、人の体内の細胞表面にだらだらとひっつき、だらだらと細胞のなかに入っていく。そして細胞のなかでだらだらと増え、また細胞の外にだらだらと出ていく。
そのための仕組みはヘマグルチニンとノイラミニダーゼというタンパク質で展開され、あと1週かけてこれらを調べてメモしようと考えていたのだが、ここでふと気づいた。
医師を以て行動しても意思がないがごとく日々の情報に流され、だらだらと日々を過ごす。
まるでこのおやじではないか
いや、それ以上だ。インフルエンザが猛威を振るっても、おやじのクリニックの外来は閑散としている。一時的にしてもしっかりと繁栄を築くウイルスの方がりっぱに決まっているではないか。
と、まぁ、「医学のような」としていて本当によかったと思うメモでした。