腱断裂

 今朝、手をあるものに強くぶつけたあと、ふと気づくと右の小指の一番さきの関節から指がなんとなくと下がっている。痛みはなかったけど、動かそうとしても、まったく動かない。
 知り合いの整形の先生に診てもらうと小指の先端を動かす腱が断裂してるそうな。


 余興で、手にしたハンカチを立てて、下の方を指で前後にこするように動かすと、見えない糸で引かれているようにハンカチの先端がピクピクと動くやつがある。でも、途中でハンカチが切れてたら、下の動きは先端まで伝わらないよね。それと同じことが起こってしまったわけで。
 で、二ヶ月間小指の先端を装具で固定したままにしなくてはならなくなった。それで分かったのは小指というのはかなり重要なことをやってるってこと。
 血圧を測るプシュプシュして空気を送るやつもうまく押せないし、コーヒーの蓋もうまくあけられない。ハンドルを握るのも小指を使えないと結構疲れる。
 二ヶ月間固定してても必ず元に戻るとは限らないそうで、一体全体これから先どうなることやら。
院長  「戻らなかったら小指ネタでマジックをしようかと」
スタッフ「はぁ?」
院長  「見えないような細い糸で小指の先をつる」
スタッフ「はぁ」
院長  「ピクピク引っ張って、断裂してるのに動きますってのはどう」
スタッフ「……」
院長  「小指は豪華に飾り立てておく。で、最後のシメはこうね」
スタッフ「……」
院長  「豪華けんだん、レツ」
スタッフ「……院長、頭の腱も切れてます」

なんにぶつけたかは、いつかメモすることに。

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