タマゴっ血

不思議なこともあるものだ。数日前のこと。クリニックでの昼食のあと気づくとテーブルに血が飛び散っていたのだ。

そのときの料理はカミさんの作った焼きカレー風の土鍋料理で上に火の通った目玉焼きがトッピングされていた。

おいしくいただいたあとテーブルを見ると血が飛び散っていたのに気づいた。下の写真がそれだ。


カミさんはもうろく院長が食べてる際、口の中でも切ったのだろうと推測したが、洗面所でいくら確かめても口から血は一切出てこない。

服にも体のどこにも血は付いていない。なにものかが浮遊しているのではないかと天井を見上げるもだれもいない。本当に血なのか確かめるため、赤い小塊を綿棒でスワッブしクリニックの顕微鏡で覗くとがっつり赤血球の塊。

異次元の政策を謳う岸田さんより先に異次元の世界を見ることになったのかと不安になったが、カミさんが台所から声を掛ける。

行くと、流しに置かれた食器を見ると土鍋に食事に使ったスプーンがあり、その端に血がついているではないか。

ということは目玉焼きからの血ということが推測される。しかし覚えている限り目玉焼きには火はしっかり通っていたはずだし、飛び散るほどの血に気づかなかったことには違和感がある。やはりあの血は見えないなにものからの血だろうか。

まぁここまで生きれば呪われるようなことが一つや二つあったとしても不思議ではないだろう。仮にそうであってもことは簡単、あとは心静かにお札を買い求めるだけだ。