今まで何度「ソコに座れ」と指示されてきたことだろう。そのたびに「ソコ」が変わった。親の前から教師の前、さらに先輩医師の前から最後にはカミさんの前へと移動し続けた。
前に立っていた人たちは、お説教をたれていればソーコーするうちにソコソコの人間になると思っていたのだろう。だが悲しいかな、コソコソするのが精一杯の人間にしかなれていない。
なぜこんなにソコにこだわるのか。それはチンパンジーがソコを理解しているという記事があったからだ。
今までソコだと場所を指示しながらお互いコミュニケーションを取ることができるのは人だけだと考えられていた。例外的に訓練を受けたチンパンジーやボノボなどではできるようにはなるものの、野生のチンパンジーなんかには到底無理だと考えられていたのだ。
ところがじっくり観察するとグルーミングの際、60%以上のチンパンジーが背中を掻くことをせがむような動作をし、相手はソコを掻いていることが分かったという。
さらにじっくり観察すれば、ソコに座りなさいという動作をしているチンパンジーが見つかるかも知れない。その前には頭を下げているチンパンジーがいることだろう。
かわいそうなチンパンジーよ。だが大丈夫だ。心配するな。頭さえ下げてさえいれば物事は必ず収まるのだ。もっと深く頭を下げ続けろ。もっと素直に返事をしてろ。それですべてがうまくいく。
ソコは一人で閉じこもれるソーコのようなものだ。どうせ前に立つものには分からないのだから。
スタッフ「すばらしい」
院長 「そう?」
スタッフ「さすが人生の底がみえた人の見解ですね」
院長 「そう」
クリニックのすぐソコでやるBBQに今から参加するのでアップします…ソーコーの途中だけど。
ネタ元
You Scratch My Back, I’ll Scratch Yours: Chimps Point To Spot They’d Like Groomed