世の中錯覚に満ちあふれている。毎日たくさんのカップルができていることがなによりの証拠だ。だがこの錯覚、頭のどこで起こっているのだろう。
テスト
テストに苦しめられる青春を送ってきた。なぜこんなものを受けなければならないのか、そう疑問を発しながら青春を送ってきた。だが、看護学校で教える身になりテストの重要性がようやく分かるようになった。
授業中に居眠りしている学生やこちらを無視してしゃべり続けた学生たちへいかに報復するか、この重要な課題をテストは解決してくれるのだ。だが彼らもすぐそのテストの報復としてさらなる居眠りやおしゃべりを仕掛けてくる。
それではと、こちらもさらに報復の度合いを上げると、生徒たちの無視も程度を増す。かくしてあたかも血を血で争うような報復合戦が続く。
マスターベーション
もしそばにお子さんがいるなら今日のメモは見せないで欲しい。いずれ人とはどういうものか、嫌でも分かってくるはずだ。青年院長がそうだったように誰から指示されなくても「睦む」や「淫ら」といった難解な文字を辞書で引き始めるときがくるのだ。
この事情は英語圏でも一緒だろう。たった今も”orgasm”の意味を調べているTomやBettyがいることは間違いない。その文字をじっと眺めているうちにやがて彼らの身体のなかにはドーパミンがかけめぐる。そして興奮を感じ始めるのだ。
May I help you?
買い物のとき店のなかを物色してると店員さんが近づいてくることがある。小汚いおやじが万引きでもしないのか注意を払いたいのは分かるが、ぜひそれだけに止めて欲しい。「なにかお探しですか」、「どういったものがお好みですか」などの問いかけで始まるセールストークが苦手なのだ。安くて高そうに見えるのを静かに探しているのだ。質問があるときはこちらから尋ねるから放っていて欲しい。
ねじれ
DNAは生命の情報を複製する不思議な物質だ。よく知られているようにぐるぐるとねじれている。ねじれの方向は決まっているのだが、一部分が突然狂って逆方向になることがある。科学者はそれをZ-DNAと名付けた。
そのZ-DNAはほかの部分の正常なDNAの安定性を壊してしまい、ついには白血病やリンパ腫などの癌の原因になることが分かったという記事があった。
性交渉体験数
男と女の間には深くて暗い川がある。その川に飛び込みなんど溺れそうになったことか。そのまま流され行方不明になったり、澱みや激流に辟易し二度と体を投げ入れようとしなくなったものもいると聞く。そういう意味では流れのなかでなんとか手を握り続けることのできた女性がいただけ、幸いだったというべきだろう。
シネマ
バイ菌
アンパンマンの”バイキンマン”に慣れす過ぎたせいか、バイ菌という漢字はどう書くのか忘れてしまった。パソコンで変換してみると”黴菌”と出てくる。かなり難しそうな字だ。よく考えると生まれてこの方一度も書いたことのない漢字だった。
酒税
酒びたりの三が日だった。こんなことなら新年など迎えたくなかった。そう思いながら何十回の新年を迎えたことだろう。
せめてお酒の値段が高くなれば手をつけることもあるまい。聞くところでは今年はタバコもお酒も税金が上がるというではないか。とくに酒税では日々口にしている安いビールが標的になっているらしい。ひょっとすると来年の正月は値上がりしたビールを前に静かな新年を迎えているかも知れない。一缶10万円のビール缶を前にじっと見つめるだけの正月を迎えているかも知れない。そう夢想した矢先にこんな記事にであった。
