チャン

 今日の夜、チャンという女性の方から電話があった。声からすると年は30代か。
 まず自分の名前をたどたどしく日本語でいわれたので、大陸系の方と判断する。で、短い会話だったので、再現してみることに。
「わたしはチャンといいます。宮古島に出られた方ですよね」
「はい」
「ゴールのときの写真に後ろにあなたが写っていたので電話してます」
「…」
「あなたのパーカーの番号は1177番ですか」


 宮古島トライアスロンのゴールの賞品には服がついていて、それにはゴール順位通りの番号が刺繍してある。今回の服はパーカーでボクが手にしたのには、1177の番号が確かにあった。
「はい」
「自分も1177番なので間違じゃないかと思って」
 順位はインターネットやら翌日の大会本部からの発表やらで容易に確認できる。つまり彼女の順位は1177番じゃなかったのだろう。だからボクが彼女の番号のパーカーを持ってるんじゃないかと思ったんじゃなかろうか。
 あとで考えるとそうことをいいたかったんだろうけど、夜も9時を回っていて少しお酒も入っていたため、そのときはあまり深く考えずにこう答える。
「同じ番号があったんでしょうね」
 彼女、それで納得したのか、分かりました、というような内容を告げて電話は切れた。
 で、しばらくするといくつかの疑問が湧いてきて。
 なんでウチの電話番号知ってるんだろう。写真に写っていたというのは、関係ないじゃない?だいたいそんな話、大会事務局にまずいうのが筋じゃない。新手の詐欺?
 そもそもチャンという人なんかほんとにいるの?
などと考えていたら、ふと思いついたのが今年の成績表。見ると1176番に「張 玉華」という方が出てる。
 ここまでくれば彼女の話を信頼しかないのだろう。
 少しでもあなたを疑ったボクを許してくださいね。
 ということで、今日のメモはおしまい。チャンチャン。

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