”シエスタの科学”という短い記事があった。
学生のころシエスタにあこがれ、かぶれたことがある。シエスタとは主にスペインにある風習で午後の数時間を睡眠に当てるというものだ。
ご存じの方も多いかもしれないが、事態はこうだ。
スペインでは銀行を初め多くの商店は、昼になるといったん店を閉める。そこで働く人たちの昼寝のためだ。そして3時過ぎから4時頃までに再び店を開け、夜7時頃まで営業する。
すばらしいではないか。学生のときは全国シエスタ協議会発足を夢想したが、朝からシエスタしていたため挫折してしまった。それでも社会人になったら必ず実践するぞと心に決めていた。
ただあこがれだけにしておけばよかった。昼を過ぎるとほぼ閉店に近い状態を迎えるクリニックの院長としてはつくづくそう思う。
記事はこのシエスタの習慣には科学的根拠があるというもので、つまり昼飯を食うとなぜだか眠くなるかが判明したというものだ。
まず食事をすると血糖値が上がる。実はこの糖が眠たくなる原因なのだ。
脳のなかのある神経は、意識を変化させたり、摂食行動を起こしたり、ホルモンを出したり、脳が常に一定の糖を補えるように代謝を調節したりしている。意識を保つよう働く物質にオレキシンというものがあるのだが、この神経が作り出すことで意識に関与していいる。
英国の研究者らによって、糖がこのオレキシンの邪魔をしていることが分かったというのがネタ元の内容だ。
もう少しメモを付け加えると、この神経の細胞の表面にある穴を通してオレキシンが出ているのだが、そこを糖が邪魔しているというのだ。
話がむずかしいかもしれない。訳がでたらめかもしれない。だが、院長室のメモに関心のある人ならこれきしンぐらいでめげないで欲しい。
スタッフ「さすが院長。シエスタにかぶれただけありますね」
院長 「スペインの話はネットからの情報なんだけどね」
スタッフ「さすが院長。シエスタかぶりが得意ですね」
院長 「記事の紹介も知ったかぶりなんだけどね」
ネタ元
Siesta Science: Why Lunch Makes Us Sleepy
why-we-could-all-do-with-a-siesta