素数

 アメリカの大学院生が今までに発見されたなかで一番大きな素数を見つけたという。世界の20万台以上のパソコンをつないで見つけたというけど、その桁が630万桁というから、ホントお疲れさまっていうしかないね。
 素数ってのは1とそれ自身の数とでしか割れない整数のこと。無限にあることは分かっているんだけど、整数のなかでどういう風に散らばっているか分かってない。でもある式が素数の場合があるというのは分かっているらしいのね。たとえば(2の2乗のn乗)+1という式で表されたり(フェルマー素数)、(2のn乗)-1と いう式で表されたり(メルセンヌ素数)とかね。


 だからといってnに1から順に数を入れていっても、(2の2乗のn乗)+1や(2のn乗)-1がすぐに素数になるとは限らない。というか素数であるときの方がよほどめずらしい。今度見つかった素数は40番目のメルセンヌ素数で(2の20,996,001乗)-1ということになるそうな。
 自分だけしか割れず、あ、なんかこうすれば素数になるぞと分かったと思っても、ときどきしか素数にならないっていうのは、なんだかヒトと似てる気がしない? だって、自分を理解できるのは自分だけしかなく、あ、分かったと思ってもなかなか自分を発見できないのがヒトでしょ?
 だから600万桁のような想像もできないような数を追っかけてんのかなぁ。
院長  「ヒトに似てるとか少女趣味みたいなこといったけどね、ここだけの話、ホントは女性に似てると思ってんのよ」
大学院生「どういうことですか」
院長  「だって素数ってのは、自分だけしか割れないっていう、かなりわがままな数でしょ。それに、あ、なんかこうすれば素数になるぞと分かったと思ってもときどき素数っていうは、そうとうに気まぐれじゃない? わがままな女性そのまんまでしょ」
大学院生「そんなこといって女性を敵に回してもいいんですか」
院長  「あんな素数みたいな連中、いくら敵に回しても構わんね。というか、もともと男の敵だね」
大学院生「抗議されたらどうするんですか」
院長  「堂々と反論するに決まってる。女性ってのは、素数みたいで男の敵だから、素、敵、ですねってネ」

ちなみにその素数の数字と言葉とポスター(虫眼鏡でしか読めない字。クリックで拡大しても読めない(-_-;))

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