外は風が吹き荒れている。もうまもなく台風14号がこの九州の片田舎に訪れようとしているのだ。
雨漏りは大丈夫か、ビールは買いに行けるのだろうか。心配の種は山ほどある。昔、あるお店のナンシーさんから多くの被害を被りいろんなことを学んだが、つい先日の米国のカトリーヌからは何も学ばなかった。
ちゃんと心構えをしておけばよかった。
心構えさえしっかりしていれば、何事も抜かりなくできるのだ。
修験者がやる”火渡り”を見れば分かる。素足で火の上を気合いを入れて歩くあの儀式のことだ。
世界中のいろんなとこでやられていて、その宗教的意味合いもさることながら、なぜ火の上を歩くことができるのかということについてもいろんな学者の興味をあおり立てている。
熱の伝わり方というのはいくつかのパターンがある。
まず輻射だ。好きな人がそばにくると熱くなってくるようなものだ。対流というのもある。好きな人を思い出しただけで気持ちがかき回されるのを想像すれば当たらずとも遠からずだろう。
それに伝導。実際に手を握られるとどうなるか、いわずもがなだろう。
この伝導熱がくせものなのだ。ナンシーのときもそうだった。
たとえば260度のオーブンでパンを焼いたとしよう。そのオーブンを開ける。なかには3つものがあるのだがお分かりだろうか。
もちろんパンだ。そのほかには、オーブンそのものがある。熱く熱せられた鉄のオーブンだ。
そしてもう一つ。熱く熱せられた空気があるのだ。
オーブンに一瞬でも触れると火傷するのは想像に難くない。だがこの空気に触れるぐらいだったら大丈夫じゃないだろうか。
パンだったら火傷するかもしれないし、そうじゃないかもしれない。
実はこの差は比熱の違いなのだ。そして火渡りのときの表面近くにある炭はパンとちょうど同じぐらいの比熱なのだ。
だから短時間で歩き抜けさえすれば火傷せずにすむ。
あとは心構えだけだ。
この豪雨のなかでもビールの買い出しをどうしようか迷っていたが、ここまでメモしてようやく心構えができた。
ついでにあのときも心構えさえできていれば、火傷はしなかったんじゃないだろうかと、しみじみ思う。
ネタ元の内容を参考にしながらメモしてみた。なにか違いがあればそれはすべて院長のアホさゆえである。文句があれば院長まで。心構えはできている。
ネタ元
Why Fire Walking Doesn’t Burn: Science or Spirituality?
台風が必ず通るところで育った私は、台風の日に
お外に出てしまう変なチャレンジャーの気が知れない。
明日でいいことは、今日はしない。
後回し出来ない方が多くて、関係ない私までニュースを見て悲しい、、、。
oyaji先生もどうぞ、ビールなぞは後回しに
して下さいませ。