ウソ発見器

lie
 患者からは信用を得てないが、なぜかカミさんからも信用を置かれていない。たとえば今飲んでいるビールは何本目かとの質問に、正直に二本目であることを伝えても信じてくれない。そばにある空き缶を数えれば分かるのに信じてくれない。
 そこまで信じてくれないならウソ発見器でももってくればいいじゃないか。


 とはいえウソ発見器というのはそれほど信用がおけるものでもないのだ。以前メモしたものをリサイクルしてみるとこういう表現になる。
『「特に逃れようのない証拠を尋問する側が握っている場合、90%以上の確率で嘘を見分ける」ことができるけど、脳波を使ったりしても、現時点ではかなり信頼性が薄い』。
 ネタ元の情報を交えながらもう少し説明してみよう。
 ウソ発見器は基本的には心拍数の動きを見ている検査だ。だからウソがばれるとやばいという神経が働きドキドキする以外にも、たとえばホルモンの影響などで心拍数が多くなる。
 つまり緊張しながら真実を語っても心拍数に影響を与えるときがあるのだ。
 これじゃなにをみてるのか分からない。ということでなにかそれに代わるものがないか、テキサス大学の研究者が探した。 
 なにがヒントになったのかよく分からないが、研究者は消化管に目を付けた。いわく「消化器は文字通りあなた自信の心なのだ。腸は非常に発達した神経系で、あなたの意識下の動き以外、あらゆることから独立して活動している」
 ということで研究者の娘の高校に出向いて実験した。高校の科学フェアーのときだ。16名を対象に胃が一分間に何回動くかを調べたところ、真実を語っているときは胃の動きは普段と一緒だったという結果が出た。
 今までのウソ発見器に代わるものではないが、今後データを集めることで、十分補足するものとして期待されるかもしれないというのがネタ元のお話だ。
 カミさんにはこの装置を用意してもらってもいい。痛くもない腹を探られるとは、まさにこのことだ。
 もし足元に隠した空き缶が見つかったら、検査で急にお腹が痛くなったことにしようと考えている。

メタ元
Gut reactions may rumble a liar

“ウソ発見器” への2件の返信

  1. 院長はホントにビール好きなんですね!
    ちなみに僕もビールのヘビーユーザーです。
    でも言い方を変えると
    「呑んだくれおやじ」
    とも言うようです。
    それでは他愛の無いコメントでした。

  2. 院長は”呑んべい”ではありません。
    ノン、ノンべいです。

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