noise
 クリニックで診療してると大きな病院との格差をいやが応にも感じてしまう。CTもなければMRIもない。エレベータに乗ろうと思っても一階より上はないし、えらそうに患者をマイクで呼びつけようと思っても肝心のマイクがない。
 クリニックはないものずくしだ。そういえば腕前もないような気がしてきた。
 だがなかにはないことで有り難いこともあるのだ。それは音だ。


 50年前に比較すると病院のなかの音は大きくなっているという記事があった。医療機器のビープ音、空調が発する音、患者の呼び出し音などなど世界中の病院では実にさまざまな音が飛び交っている。それらの音は1960年に比べ、昼間では57dbから72dbに、夜中では42dbから60dbに増えているというのだ。
 WHOのガイドラインでは最大35dbがふさわしいとしていることを考えれば事態の深刻さが分かるだろう。こうした音は患者の睡眠や快復をさまたげ、あるいは医療スタッフにストレスを募らせ、医療ミスの原因になっている可能性もあるという。
 ある大学病院ではトイレのペーパータオルを消音のものに替えようとか、病室のドアをいつも閉めるようにしようとか、ナースコールの音を小さくしようなどという提案が出されているほどだ。
 とはいえ現状ではやはり騒音といってもいいほどの音が鳴り響いている。確かに大病院ではいろんな先端技術が披露されている。だが騒音がいつも放たれているのだ。そんなところへわざわざ行く患者の気が知れない。
 それに比べクリニックはどうだ。静かに時間が流れている。あまり静かすぎて、やってくる患者から「今日は診療してますか」と聞かれるほどだ。
 トイレのペーパータオルを大きめの音が出るものにするなど、今後対策を講じるので患者には安心して来院して欲しいものだ。

ネタ元
Hospitals Getting Noisier, Threatening Patient Safety

“音” への3件の返信

  1. そういえば、大病院はうるさいですね。
    今は、近所のクリニックに風邪でよくお世話になっていますが、
    かすかにクラッシックが流れているかな、、、。
    あまり大きな声で呼ばれることも無く、点滴の間も居眠りしてられていいです。
    辛いときに行くとこだから、静かなのはありがたいです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。