いびき

didger
 Didgeridooという楽器をご存じだろうか。知らない人は音楽のことをもっと勉強するべきだろう。
 こんな綴りを初めて見るものとしてはそれ以上の忠告はできないので、読み方から調べてみた。
 ディジュリドゥと発音するこの楽器はオーストラリアの先住民、アポリジニが昔から使っているものらしい。長さは1.5mもある写真のような楽器だ。興味のある方は下のリンク先で楽器が奏でる音を聴くこともできる。


 この楽器がいびきを治すことができるというのだ。チューリッヒ大学の研究者が発表したものだ。
 いびきで悩んでいる25人の患者の半数に毎日このディジュリドゥの練習をさせたところ、4ヶ月後にはいびきが著しく改善したという。最初は唇の置き方を教えられ20秒から30秒キーになる音を出す練習をする。やがて息を楽器に吹き込みながら鼻から空気を吸い込むコツが分かるようになると、長い音を出し続ける練習に移る。
 最低週に5日は家で20分の練習もしたという。
 この図のよう吹くらしい。いびきというのは喉の奥がいわば詰まって起こるものだから、なるほど効果がありそうな気もする。

 だが一つ疑問がある。なぜチューリッヒの学者はこの楽器を選んだのだろう。チューリッヒといえばスイスだ。あのチロルチョコで有名なスイスなのだ。山間にこだまする同じように長い楽器があるじゃないか。そういえばディジュリドゥの音も風にエコーしているようにも聞こえる。二つは同じとはいわないまでも、きっと多くの共通点を持つ奏法に違いない。
 なのになぜ遠い国の楽器をわざわざ持ち出すことを発想したのか。
 ゲスの勘ぐりかもしれないが、この研究者はディジュリドゥ奏者で、お国の楽器よりこれを世界に広めようとたくらんでいるのではないだろうか。適当な言葉が思いつかないが、一方のものに肩入れしているということだ。
 この事態をなんといえばいいのだろう。うまくいえないのだがなんだか、エコいびきしているような気がする。

音元
ネタ元
Didgeridoo helps stop snoring

“いびき” への1件の返信

  1. せんせぇ~。鼻のせいでイビキかくときは何の楽器吹いたらいいんですかぁ・・・。

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