「Whale and hippo ‘close cousins’」と題したニュースがあった。
Whale はクジラ、hippo はカバ cousins はいとこ。つまり、カバとクジラがいとこだという話らしい。
生物学者たちはこの200年の間、カバとクジラの関係について議論してきた。今までは、臼歯の特徴ある刻みからカバは豚のいとこにあると今まで考えてきたんだけど、どうも遺伝子レベルの解析では、クジラのいとこらしい、というのが分かった。
もともとの祖先がいて、何百万年の間にカバとかクジラに分かれたというのが記事の内容。
正直、驚いた。驚いた点は二つ。
その一。
科学者はカバとクジラについて200年も迷っていたんだ。それもひとつの歯の形にこだわっていたとは。
きっと、目の前にエサを出して待てといったらいつまでも待つ、ウチのアホ犬と、夕食時ビールを出されて、料理ができるまで口にするのを待つように命令されれば、これもいつまでも待つ院長も、いつか研究の対象になるんだろう。実は、兄弟だった、というような結論が出ないことを心から願う。
その二。
院長にもいとこがいる。彼らも何百万年も経つとカバになるのか、と思うと驚きというよりは無念さが先に立つ。もちろん、そのとき、こちらはクジラ院長になっているんだろう。
あるいは逆だろうか。こちらがカバ院長で、いとこクジラの誕生だろうか。いずれにしても特大の聴診器が必要になる。
深淵なる思考は、そこで止まらない。いとこがいるなら、叔父もいるはずだ。院長の叔父はおデコが広い。
記事にはクジラは、羊とかラクダとかシマウマの仲間だと書いてあるから、叔父のおデコは、ラクダのこぶになるんだろうか。
ってなことメモしようと思ってたんだけど、なんとなくおかしい。なにがおかしいか、というと、やっぱり、カバがクジラのいとこであるには、叔父とか叔母が必要なんだけど、それについてはなにも書いてない。
で、なにがおかしいんだろうと、もう一度、読み直してみたところ、どうも、いとこ、がくさい。で、cousins って英語を辞書で調べると、「近縁」って意味もあるのね。
つまり、「カバとクジラはかなり近縁の種」ってなカンジの記事だったわけ。
まことにお恥ずかしい限りのメモでした。