進化論

　ヒトはどこから来たのか。深酒して、あのときあれからどう帰ったのか。人生には分からないことが多すぎる。
　だがヒトの出所については今から二百年も前にダーウィンが手がけた研究で光が射し始めた。その研究は前世紀のＤＮＡの発見を初め、いくつもの補完物で強固な事実になっている。
　だが米国ではそうではないようだ。世論調査では６０％近くの人が事実であることを認めることに躊躇しているのだ。
　というのはヒトは神さまが創造したという”創造論”とヒトはほかのいろんな動物と同様、進化して現れてたものだという”進化論”を教科書で併記すべきだという結果が出た。
　

　まぁお国の事情もあるだろうし、それはそれでいいだろう。
　ところで日本では”創造論”を支持する人はどれくらいいるのだろう。
　無神論者はいうまでもないだろうし、仮に仏教徒であっても”創造論”を支持するのだろうか。キリストさんはアダムとイブを造ったけど、お釈迦さんはヒトを造ったのだろうか。もし造ってないなら、別に”創造論”じゃなくても十分受け入れられるということになるんじゃないだろうか。
　そんなことをメモをしようと思ったけど、よく知らないのでやめにする。
　ただ院長が神さまなら、くだらないヒトなど造らなかっただろう。騙し合う生き物など、なぜ造らなければいけないのか。
　深酒して、あのときあれからどう帰ったのか、カミさまを騙すようなヒトなど造らなかっただろう。　
　カミさんの顔を見てるとそう思う。

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