会食とパスツール

昨今の会食での人数制限に関する疑問。4人ならいいがそれ以上はだめ、などという議論に少し戸惑いがある。
いったいどれほどの人がその意味を理解しているのだろうか。

ウイルスは自然に発生するものではない。この人数制限に自然発生を思わすニュアンスがないだろうか。4人ではウイルスは現れにくいが、それ以上だと出てくる、的な誤解がないだろうか。

微生物の自然発生を否定したのはパスツールだ。それまで水を放っておけば細菌がわいてくる現象に対し、自然に水から菌が発生したと考えられていたのを、清潔な環境におけば細菌は発生しないことを実験で証明した。

会食での人数制限は、もしそこに感染者がいれば、より多くに感染が広がり、それがまた広がりに拍車をかけるからだ。
だからアルコールの有無にかかわらず、唾液が飛び交う、人が集まる状況は控えようということが肝要なのだ。

会食ではないから、と多くの人が集まる状況がそこら中にありはしないだろうか。
”会食”での人数制限との文言は、危機管理をパスするツールになっているような気がする。

(1月25日に投稿)