ムチ

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”疲れた体にムチ打つ”という言葉がある。もちろん、がんばるという意味だが、体のどの部分にムチを入れるか、考えたことはあるだろうか。
 ”心”などという少女趣味を口にする人は、現実を知らなさすぎる。”心”にいくら気合いを入れても、なにも解決しない。院長を見れば、一目瞭然だ。「さぁ診療をがんばろう」と気合いを入れても、肝心の患者が来ない。患者にムチ打ってクリニックまで来させようかとも考え始めている。


 それはさておき、疲れた体にムチ打つとき、どの部分にムチを入れればいいのか答えよう。それはお尻なのだ。それを研究した学者がロシアにいる。
 彼は抑鬱や自殺企図などと同じように、アルコールや薬物中毒は、人生への興味がなくなったことに起因すると考えた。さらにまた興味がなくなった原因は、幸福感を生み出す、頭のなかのエンドルフィンという物質が減っているからだと見抜いた。そこまで分かれば、そのエンドルフィンを増やせば治療に結びつくと誰でも思いつく。だがどうすればいいのだろう。
 ロシアの科学者は考え続けた。きっと夜も寝ずに研究したのだろう。おモチをのどに詰まらせているときだったかもしれない。あるいはキムチで顔をしかめているときだったかもしれない。ふとムチが頭に浮かんだ。その経緯の詳細は分からないが、とにかくそのムチで体罰を与えるとエンドルフィンが増えるんじゃないだろうかと思いついたのだ。
 やり方は、60回のお尻ムチ打ちを30回。これをボランティアで実験したらすばらしい結果が出た。 
 この治療を受けた患者は、周りの世界の明るい輝きだけが見えるようになるという。さらに、異性からぶたれるともっといい結果になるという。
「たぶん、みんな私のことをマゾヒストだと思うだろう。だが、違う。昔のようなマゾじゃないのだ」というのは、その科学者の弁だ。
 うーん、第一印象としては、治療が必要な状態になっても、されたくない治療ではあるってとこか。
 記事にも出てくるんだけど、もともと旧ソ連では注射でかなり強烈な痛みを与えて、うつ病などを治療する方法というのがあったらしい。もちろん、KGBが関与する拷問の一種なのだが、そのなれの果てというのが、今回の治療のようなのだ。
 まぁそれで治ればいいのかもしれないけど、いくつかの疑問がある。
院長 「本当に治療なんですか?」
学者 「君は、この治療について知らないだろ?」
院長 「はい」
学者 「勉強してから出直せ」
院長 「なんでムチを使ってるんですか」
学者 「この恥知らずめ」
院長 「なんでお尻なんですか」
学者 「前だと危ないだろ。とくに男は」
院長 「どうしてですか?」
学者 「お前みたいなやつを、コウガンムチというのだ」

ネタ元
Whipping therapy cures depression and suicide crises   03/26/2005

“ムチ” への2件の返信

  1. 最近 小料理屋さん来ませんね。
    うちの実家の体罰は “やいと”でした… 御灸をすえる の 御灸でした。あと 木に縛られるとか。
    箒を持って追い掛け回されるとか… ムチはイヤだなぁー。先生はスキかもだけど。

  2. この実験のボランティアはどれくらいのお小遣いをかせいだのだろう?
    エンドルフィンが増えたのは鞭のせいだけかな?
    エッチをすればエンドルフィンは増えるんじゃないかしら?
    なんて考えるのはわたしだけ?

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