ブランド嗜好

 ブランド物には関心がない。
 当たり前のことだ。シャネルの社長がヴィトンのバックに関心を示すだろうか。エルメスの社長がイトーヨーカドーのハンカチを欲しがるだろうか。ほかにブランド名を知らないので、これ以上の例えは披露できないけど、いいたいことはこうだ。
 生きているブランドがほかのブランドに関心を寄せるわけがない。
 別に高飛車なことをいってるのではない。毎日ヒマで、ぶらんブランドしている院長だから、ほかのブランドには興味がないことをいいたいのだ。
 それだけではない。実用的にはなんら変わらないのに、デザインだけで高値を付けているような品には違和感を覚える。じゃあブランド女性に訊くけど、手術をされるとき、シャネルのメスと普通のメスで、値段が違うとしたら、どっちを選ぶ。
 明らかに、院長の勝利のはずだ。なのにいつも負けてしまうのはなぜだろう。
 まぁ、それはさておき、ブランド嗜好が災いしていることが、アイルランドで起こっている。


 Durexという会社をご存じだろうか。研究社新英和中辞典を引けば、「商標デュレックス《コンドームの製品名》」、と書いてある。
 知らなかったけど、そういう会社らしい。夢中で使っているせいで、今まで刻印に気づかなかったのだろうか。あるいは情熱を注ぎ過ぎて刻印を消してしまったのかもしれない。なにはともあれ、知らなかった。だが日本の英和中辞典に出てくるぐらいだ。それは信用のおける会社に決まっている。
 そのブランドに真似たコンドームがアイルランド、さらには英国で出回っているのだ。もちろん、他の偽ブランドと一緒で、安い。
 もちろん、半分獣化した買い手はそれに手を出すに決まっている。
 だがその時から地獄への門が開かれる。
 この偽ブランドは、国際基準からするコンドームより10倍も精度が低いということが、英国の公的機関でのテストで分かったのだ。ごく短時間で獣から人に変わる家庭だったら大丈夫という基準も、国際基準の前ではひれ伏すしかない。
 さらに耐久性だけでなく、HIVや性病の感染もありうるというのだ。
 もちろん、買い求めた獣たちを責めることはできないだろう。ただ、この記事は、ブランド嗜好というものをもう一度考えるチャンスを与えたような気がするのだ。
 ぶらん、ブランドしているものには、ブランドは必要ないような気がする。

岡本理研あたりでいいんじゃないかと…まぁそれもブランドかもしれませんけど。
ネタ元
Counterfeit Condom Scam March 18, 2005

“ブランド嗜好” への3件の返信

  1. ブランドは 気にはなるけど 自分がそれを身につけるだけの器にならなくては~と 思ってますが そうなる日はほど遠い…
    ハイヒールももこみたいに ばかシャネルおたくはイヤだけど~。
    私はある程度 年を重ねた男の人が さりげなくブランドを身につけてると ダンディーに見えます(*^3^)/ へへへ
    コンドームは日本製に限ると 聞きましたが(^o^;

  2. ノンブランドでも時間かけて探せばいいものありますよね。
    けど、めんどうだから、適当なブランド商品で済ませちゃうんですよねー

  3. 「ブランド品=いいもの」というのは定説でしょう。
    でも、ノンブランドの品物でもいいものがあれば、ブランドにはこだわらないと思うよね。
    「安物買いの銭失い」にはなりたくないし、ブランド志向にもなりたくない。
    病院や、医者を探すのも同じでしょうね。近くにもいい病院や、いい医者がいるかもよ。
    ね~、院長!!

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